10月12日に打ち上げられたロケット・イプシロン6号機。
しかし、JAXAは「打ち上げに失敗した」と発表しました。
イプシロン6号機や搭載衛星ロケットの打ち上げ後に正常に飛行できないと判断され、破壊信号を出したのこと。
JAXAのロケット打ち上げが失敗したのは2003年のH2Aロケット6号機以来です。
また、イプシロンは2013年の初号機以来、5機連続で成功しており今回が初の失敗。
過去、初号機から5号機までのイプシロンとは一体どのようなものだったのでしょうか。
まとめていきたいと思います。
イプシロン6号機打ち上げ失敗
2022年10月12日、午前9時50分。
ロケット・イプシロン6号機が、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられました。
しかしJAXA=宇宙航空研究開発機構は「打ち上げに失敗した」と発表したのこと。
イプシロン6号機や搭載衛星 ロケットの打ち上げ後に正常に飛行できないと判断され、破壊信号を出したととのことです。
JAXAのロケット打ち上げが失敗したのは2003年のH2Aロケット6号機以来です。
JAXAの担当者は
ロケットが安全な飛行が続けられない場合、地上に落ちたり危険が生じるので、そういうことを回避するための破壊信号。なぜ信号を送ったか原因などは情報が入っていない
と話しているそうです。
過去の歴代イプシロン
今回のイプシロンは6号機ということですが、過去に5回もイプシロンが発射されていたのをご存知でしたでしょうか。
イプシロン初号機の打ち上げは2013年。
そして、その後の5号機に渡るまで、連続で成功していましたそうです。
イプシロンとしては今回が初の失敗となったわけですが、過去のイプシロンとは一体どのようなもので、いつ打ち上げられていたのでしょうか。
イプシロン1号、初号機
打ち上げ日時
2013年9月14日14時00分
積荷
- 惑星分光観測衛星(惑星宇宙望遠鏡)「ひさき」(SPRINT-A)
備考
8月22日の打ち上げ予定を、信号中継装置の誤配線により延期。
同月27日の予定も自律点検装置がロケットの姿勢異常を誤検知したため、打ち上げ19秒前にカウントダウンを中止し再延期。
当日も13時45分の打ち上げ予定であったが、警戒海域に船舶が入る可能性が出たため15分遅らせた。
イプシロン2号機
打ち上げ日時
2016年12月20日20時00分00秒
積荷
- ジオスペース探査衛星「あらせ」(ERG)
備考
強化型基本形態の初飛行。延期なく打ち上げ。
イプシロン3号機
打ち上げ日時
2018年1月18日6時6分11秒
積荷
- 高性能小型レーダ衛星(ASNARO-2
備考
強化型オプション形態の初飛行。
2017年11月12日の打ち上げ予定を電気系統の不具合により延期し、1月17日の予定も天候不順により再延期。
イプシロン4号機
打ち上げ日時
2019年1月18日9時50分20秒
積荷
- 革新的衛星技術実証1号機(RAPIS-1)
- 超小型衛星3基(MicroDragon、RISESAT、ALE-1)
- キューブサット3基(OrigamiSat-1、Aoba VELOX-IV、NEXUS)
備考
複数衛星搭載構造およびキューブサット放出装置を搭載。
1月17日の打ち上げ予定を天候不順により延期。
イプシロン5号機
打ち上げ日時
2021年11月9日9時55分16秒
積荷
- 革新的衛星技術実証2号機(RAPIS-2)
- 超小型衛星4基(HIBARI、Z-Sat、DRUMS、TeikyoSat-4)
- キューブサット4基(ASTERISC、ARICA、NanoDragon、KOSEN-1)
イプシロン6号機
打ち上げ日時
2022年10月12日9時50分
積荷
- QPS-SAR 3号機(QPS研究所)
- QPS-SAR 4号機(QPS研究所)
- 革新的衛星技術実証3号機(以下の6機で構成される)
- 小型実証衛星3号機「RAISE-3」
- MAGNARO(名古屋大学)
- MITSUBA(九州工業大学)
- KOSEN-2(米子工業高等専門学校)
- WASEDA-SAT-ZERO(早稲田大学)
- FSI-SAT(一般財団法人未来科学研究所)
まとめ
以上、歴代イプシロンロケットでした。
イプシロンロケット7号機はあるのでしょうか。
今後の進展にも注目が集まりそうです。
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